ある日、保管貨物の関係で三重県内にある肥育牧場の現場に行くことになりそこで偶然、牛の角の“除角”を拝見しました。
そして生産者や専門家から話を聞いた所、多頭飼育化が進む昨今では社会的順位性による競合から角の突きあいで傷つく牛が出てしまい、さらに競合に負けて給与飼料の均一な採食ができず牛がストレスを多く抱えるなどの問題が起きており、 その対策として前頭骨角突起を中軸に神経細胞が充満している角を根元より切断除去する対策(除角)を行っているという事でした。
そこで、先の尖った牛の角にボクシングのグローブの様な保護カバーを装着し、除角を行わず牛本来の自然体形を維持したまま安全・安心・危険防止を実現出来ないかと考え「牛の角カバー」の研究開発に乗り出しました。